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2020.11.15

薪の本棚

writer:藤田 和俊

智頭町の図書館がもうすぐ新しく生まれ変わります。
駅前にできる新図書館の完成をきっかけに、石谷家住宅まで続くエリア全体を図書館と感じられるような、新たな公共空間として盛り上げていこうという「ちづみちプロジェクト」があります。

その活動の一環で、この秋に突如登場したのが、薪アート。このオブジェの中には、本が展示されています。図書館の本が置かれていたり、脈脈でも紹介した下山書店さんの棚には店主の下山さんがおすすめしたい本が展示されていました。焚き火の本とか。

(「もうすっかり薪ストーブの季節ですからね」と智頭の冬を快適な暖かさで過ごしている様子の下山さん)

この薪の本棚が置かれていた場所で、下山さんと少し話をしていた時、不意にこのオブジェの横にある木製の水槽が気になりました。覗くと、メダカがすいすいと泳いでいます。これは10年以上前に、設置されたみたいで。この河原町商店街の両脇には、小さい川というか、水路があったそうなんです。道幅を広げるだとか理由もあっったと思うんですけど、今はなくなっており、その名残を感じてもらおうためか、この木製の水槽が何箇所かに置かれているそうです。

そういえば、ある!
見ているようでなんとなくしか見てなかったものが、実はそんな風に設置されたものだったとは。こういう話も地元住民さんと立ち話でもしない限り知り得なかったこと。なんでもないところからそういう話を知ることができるんですね。

この薪アートも、なかなかの存在感を放っています。
図書館も今月末には完成すると思いますし、ちづみちのプロジェクトで何かしらまた動きが繋がってくると面白いなと思います。
大事なのは、人が動くこと。やっぱりこれ。それには楽しそうにやる、それを声かけて巻き込んでいくことしかないですよね。

脈脈もコロナ禍で考えていたこと(人が集まってやりたかったことなので自粛)を延期しましたが、来年は実現させたいと思っています。今夜息子と本を呼んでいた時にエジソンの話があったんです。「失敗を恐れてはいけない」。そんなことは誰でも頭ではわかっているんです。それをやり切るかどうか、それがエジソンになれるかなれないかになります。なんの話だよ(笑)

まぁ、エジソンになりたいと思わない人も、何かにチャレンジすることはいいことだと思いますし、智頭町はわりとやりたいことをどんどんやっていく町(だと思っています)。脈脈も新たな挑戦をしていけたらと思ってます。